アセス

- コラム -COLUMN

健康な歯と歯ぐきをまもるために…。
歯の健康に関するコラム記事を
ご紹介しています。

2026/01/15

歯茎の不調とは?
歯科医院で指摘されたら健康のためにやるべき対策

お口のトラブルでよく耳にするのが「歯周病」ではないでしょうか。歯周病は、歯垢(プラーク)に含まれる細菌が原因で歯茎(歯ぐき)に炎症を引き起こす病気です。しかし、歯茎の炎症と聞いても、いまいちどのような症状なのか分からない人も多いでしょう。また、見た目や感覚の変化に気づきにくい初期段階では、放置されやすいのが現実です。
今回は、炎症を起こしている不調な歯茎の状態について解説します。歯茎に気になる症状がある方や、健康な歯茎を目指している方は、ぜひ参考にしてください。

健康な歯茎と対策が必要な
歯茎の違いは?

健康な歯茎の状態についてご存じでしょうか?健康で理想的な歯茎は、引き締まっていて透き通ったようなピンク色をしています。適度な弾力があるため触ると少し硬く感じ、歯と歯茎の間にすき間がないため、しっかりと歯に密着して角が尖った三角形の形をしています。
では、歯茎に炎症が起こるとどのような症状が現れるのでしょうか?ここでは、歯周病の進行段階に応じて、症状の特徴を軽いものから重度のものまで順にご紹介します。自身の歯茎と比較しながら確認してみましょう。

【歯肉炎】歯周病の初期段階

歯肉炎は歯垢の蓄積により炎症が始まる段階で、正しいケアで改善可能です。

  • 軽度の歯周病で痛みや見た目の変化などの自覚症状はほとんどない
  • 歯茎の色が健康なピンク色ではなく赤っぽくなる
  • ブラッシングなどの刺激で出血することがある

【軽度の歯周炎(歯槽膿漏)】炎症が進み始めた状態

歯茎の見た目だけでなく、内側(歯根膜(しこんまく、歯の根を取り囲む組織)や歯槽骨(歯を支える骨)の一部)にも影響が出始め、歯周ケアや医薬品での対処が必要な段階です。

  • 歯周ポケットは3~4mm未満
  • 口臭が気になる
  • 食べ物が挟まりやすくなる

【中等度の歯周炎(歯槽膿漏)】歯を支える組織にダメージがある状態

歯槽骨(歯を支える骨)が溶け、炎症がさらに進行している状態です。

  • 歯周ポケットは4~6mm未満
  • 歯が少しぐらつく
  • 硬いものが噛みにくくなる
  • 刺激で出血することが多くなる

【重度の歯周炎(歯槽膿漏)】歯の保存が難しくなることも

この段階では、歯肉の深くまでダメージが及び、歯の保存が難しく長期的な治療が必要です。

  • 歯周ポケットは6mm以上
  • 歯茎から膿が出てくる
  • 強い口臭が発生する
  • 歯が大きくぐらつき、噛めないこともある

上記の自覚症状については、あくまで目安となります。一般的に重症度が進行すると、症状も強く出る傾向にありますが、特定の自覚症状がない場合や症状が軽い場合もあります。
各重症度については、組織破壊(歯槽骨吸収度など)や炎症(歯周ポケットの深さ)の程度により分類されます。

症状が進行すると、セルフケアでの改善は難しく歯科で診てもらう必要があります。歯を失うリスクが高まり、治療もより複雑かつ長期化するでしょう。歯を失い、入れ歯やインプラント治療が必要になれば、費用も高額になります。そうなる前に、「まだ大丈夫」と思えるうちからの対策が肝心です。
「どの段階からケアすればいいの?」と迷ったら、気づいたその時に始めるのがベストといえるでしょう。初期のうちに、口腔内の清潔を保つような正しいセルフケアを行い、必要に応じて歯周病ケア用の医薬品や専用のケア用品を取り入れることで、進行を防ぐことができます。違和感があったら放置せず、今日から歯茎の健康チェックとケア習慣を見直してみましょう。

歯医者で歯茎の不調を指摘されたら?

歯科受診をした際、歯科医師に「歯茎が腫れている」「歯周ポケットが深い」などと言われた経験はありませんか?この場合、自覚症状はなくとも歯周病に罹患している可能性が高いでしょう。
歯周病は、初期段階で対策を行えば、多くは自宅でのセルフケアでも改善することが可能です。しかし、症状を放置すれば、どんどん悪化し取り返しのつかない状態になることもあります。特に、歯を支える骨にまでダメージが及び、歯が抜け落ちてしまえばそれが再び生えてくることはありません。外見も悪くなり、食事や会話、スポーツなど、生活をするうえでも不具合が生じてしまいます。
このような歯を失うという最悪の事態を避けるためにも、歯茎の不調を指摘・注意されたら、自覚症状がなくてもすぐに対策をとることが大切です。予防歯科の観点から早期発見と対策を強く意識し、健康な歯茎の場合は良い状態を維持することに努めましょう。

歯茎の不調を改善する3つの対策

歯茎の腫れやぶよぶよ感、出血などの歯茎の不調に気が付いたら早めの対策が必要です。毎日の歯磨き以外に、具体的に何をすればよいのか悩む方もいるでしょう。歯周病や歯肉炎の予防・改善に役立つセルフケアのポイントを以下に3つご紹介します。

ケア用品の見直し

歯茎の炎症が気になる時は、現在使用しているケア用品を次のような製品に切り替えるのもおすすめです。

  • 歯周病ケア専門の歯磨き粉(抗炎症・殺菌成分配合)
  • 殺菌効果のある洗口液(マウスウォッシュ)
  • 歯と歯の隙間の汚れを取り除くデンタルフロスや歯間ブラシ
  • ブラシの硬さやヘッド部分の薄さなど口の状態に合った歯ブラシ

こうしたケア用品を目的に合わせて選ぶことが、歯茎トラブルの改善につながります。

生活習慣の見直し

生活習慣の乱れは、免疫力の低下を引き起こし、体が細菌に弱い状態となります。
睡眠不足や偏った食事、喫煙・過度の飲酒などが理由で免疫力が低下し、細菌の繁殖を抑える抵抗力が弱くなると、口腔内環境も悪化しやすくなります。
歯茎の健康を保つために欠かせない重要なことは、規則正しい生活とバランスの取れた食事(たんぱく質やビタミンC、ビタミンEが豊富に入っている食べ物)、禁煙です。タバコやお酒が止められない方は、量を減らすことから始めるとよいでしょう。

定期的な歯科受診

自宅での歯磨き・ブラッシングだけでは、歯垢を100%完全に落とすことはできません。特に、歯石になってしまうと、セルフケアでの除去は困難です。自分で歯石除去など無理にケアをしようとすると、かえって歯茎の炎症を悪化させてしまい悪影響となることもあります。そのため、3~6か月に1度など定期的に歯科受診をして、自宅では落としきれない汚れをクリーニングしてもらいましょう。

歯医者で診療中に歯茎の不調を指摘されたり、自分で異変に気が付いたりした際には、これらの方法で対策を行ってみましょう。これらは虫歯予防や、歯周病に関連した全身疾患の予防にも効果的です。対策を後回しにしていると悪化するリスクがあるので、健康できれいな歯と歯茎を守るためにも早めの対策がおすすめです。歯茎の炎症は、日々の習慣と正しいケアを行うことで改善が期待できます。
本記事を参考に、まずは「使っているケア用品」「生活習慣」「定期的な歯科医院での検診とケア」の3つを見直すことから始めてみましょう。