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2024/02/22

歯周病によるズキズキとした痛み!
和らげるための対処方法は?

歯周病によるズキズキとした痛み!和らげるための対処方法は?

歯が痛む場合は、むし歯や知覚過敏を疑います。しかし、歯ぐきが腫れてズキズキと痛む場合、それは「歯周病」の可能性が高いでしょう。歯ぐきが痛むと、集中力も欠けて楽しみなはずの食事まで苦痛に感じてしまいます。

今回は、歯周病に関する痛みについて、原因や対処方法を解説していきます。過去に歯ぐきが腫れて痛い思いをした経験がある人や、歯磨きなどですぐに出血してしまう人などは、ぜひ参考にしてください。

歯周病による
歯ぐきの痛みはなぜ起こる?

歯周病の原因は、歯の汚れである歯垢や歯石です。歯垢や歯石には多くの菌が含まれており、放置していると菌が増殖し歯ぐきが炎症を起こします。これにより、歯ぐきが腫れて痛みを引き起こすのです。

しかし、歯周病は腫れて痛みを起こすだけではありません。恐ろしいのは、炎症が悪化すると歯ぐきに膿がたまったり、歯を支える歯槽骨が溶けたりして歯を失う原因にもなることです。実際に、歯を失う原因の第1位は歯周病です。歯ぐきが腫れただけだからとそのままにしておくと、だんだん歯がぐらつき治療ができない状況まで悪化して歯を失うかもしれません。放置せずに、早めの歯科受診をおすすめします。

すぐに歯医者に行けない!
つらい痛みを和らげるには

痛みですぐにでも歯医者に行きたいけど、仕事や学校などの予定で調整ができずすぐには受診できないなんてこともあるでしょう。歯周病のつらい痛みを和らげるためには、どうすればよいのでしょうか?そんなときは、以下の3つで歯科受診までの時間を乗り越えてみてください。

【歯周病による痛みを和らげるには】

・ 口腔ケアで歯垢・歯石を落とす
・ 患部を冷やす
・ 鎮痛剤を使用する

まずは、口の中を清潔に保ち炎症を悪化させないことが大切です。痛みがあっても、歯ブラシや歯間ブラシ・マウスウォッシュなどを使用し、口の中の歯周病菌を減らしましょう。

そして、患部は炎症により熱を持ち神経も敏感になっているため、保冷材などで頬の上から冷やすと痛みが落ち着く場合があります。歯ぐきの局所的な炎症でも、できるだけ長風呂や飲酒などの身体を温める行為は控えましょう。

歯ぐきの痛みに対しても、鎮痛剤は効果的です。しかし、内服して痛みがなくなってもそれは薬の効果であり、炎症がよくなったわけではありません。受診までの応急処置ととらえ、必ず歯医者に行くようにしてください。

歯周病は悪化する前の
早期治療が大切

毎日歯磨きをしていても、歯ブラシが届きにくい歯間や奥歯などはどうしても磨き残しが出てしまいます。最も理想的なのは、以下のような歯周病の症状が出る前に定期的に歯科検診に通うことです。

【歯周病の症状】

・ 歯ぐきから血が出る
・ 起床時に口の中がねばつく
・ 口臭が気になる
・ 歯ぐきが赤黒い
・ 歯ぐきが下がってきた
・ 歯がぐらつく など

このような歯周病の自覚症状が出てきたら、それは歯周病がかなり進行しているサインです。痛みで日常生活に支障が出たり、歯を失ったりと悪化する前に、自覚症状があれば早期に治療を開始しましょう。また、これを機に、歯周病の改善・予防のために自宅でのブラッシングや口腔ケアグッズを見直してみてはいかがでしょうか?