アセス

- コラム -COLUMN

健康な歯と歯ぐきをまもるために…。
歯の健康に関するコラム記事を
ご紹介しています。

2023/05/17

10代~30代の半数が歯周病予備軍⁉
若いうちの対策がカギ!

歯周病というと、なんとなく40代50代以降の病気だとイメージしている人もいるかもしれません。でもじつは、若い世代でも歯周病の症状が現れはじめている人は少なくないのです。今回は、15歳~39歳の男女にアンケートを実施し、若い世代のお口の中の実態を調査しました。

10代~30代の半数が歯周病予備軍⁉ 若いうちの対策がカギ!

10~30代で口内に
違和感がある人は52%!

まずは、15歳~39歳の男女に向けて「お口の中で気になる症状はありますか?」と尋ねました。その結果がこちらです。

お口の中で気になる症状はありますか?

■ 調査地域:全国
■ 調査対象:性別】男女【年齢】15歳以上39歳以下
■ 調査日:2023年4月21日~22日
■ 有効回答数:100サンプル


「ある」と答えた人は52%。じつに半数以上は、何かしらの違和感があるようです。続いて、「ある」と答えた方に、どのような症状が気になるのか尋ねました。

気になるのはどんな症状ですか?

もっとも多かったのは「口臭が気になる」という人。以降、「歯と歯の間にすき間ができてきた」「歯ぐきからの出血」「歯ぐきの腫れ」「朝起きたときに口の中がネバつく」「口の中がよく乾く」「歯ぐきのうずき」と続きます。「その他」の回答は「歯石の蓄積」でした。

その違和感、もしかしたら
歯周病の兆候かも?

ここからは、若い世代が感じている口内の違和感の原因について見ていきましょう。回答数がもっとも多かった「口臭」において、さまざまな原因があります。

たとえば、朝起きてすぐに口の中が臭うのは、唾液量が減っているから。空腹のときや極度に緊張しているときも同様です。長引くマスク生活により口呼吸が増え、唾液量が減ったことで口臭が起こるケースもあります。また、胃や肝臓など、体のどこかに疾患がある場合も、口臭の原因となります。

そしてもうひとつの可能性として考えられるのが、歯周病です。じつは、歯周病によって口臭が引き起こされるケースが非常に多いのです。

▶口臭に関して詳しく知りたい人はこちらをチェック

また、「歯と歯の間にすき間ができてきた」「歯ぐきからの出血」「歯ぐきの腫れ」「朝起きたときに口の中がネバつく」「口の中がよく乾く」「歯ぐきのうずき」といったトラブルも、歯周病の症状のひとつ。もちろん、ストレス過多や睡眠不足など、その他の症状が絡み合ってお口の違和感に繋がることもありますが、まずは歯周病を疑っても良いかもしれません。

早めの対策で歯周病を予防しよう

今回のアンケートで聞いた違和感が、そのまま歯周病に繋がるわけではありません。ただ、厚生労働省が実施した調査(※1)でも、進行した歯周病を有する者(4mm以上の歯周ポケットを有する者)の割合が、15~24歳で17.6%、25~34歳で32.4%、35~44歳では42.6%という結果が出ていることも事実。

歯周病は「痛みがないから」といって放置していると、どんどん進行していきます。最悪の場合は、歯が抜けてしまう事態にも……。歯周病の大きな原因は、ズバリ磨き残しによる歯垢の蓄積です。たとえ毎食後にしっかり磨いていたとしても、歯並びや親知らずの生えてくる向きなどによって歯と歯の間に歯ブラシが届かず、十分なブラッシングができないこともあります。

いま、何かしらの違和感がある人はもちろんですが、特に異変がないという人も、3~6か月に一度は歯科医院に行き、定期健診を受けることをおすすめします。いくつになっても健康な歯と歯ぐきを保つために、若い世代こそ、口腔内ケアを徹底してほしいと思います。

参考資料※1 平成28年 歯科疾患実態調査結果の概要/厚生労働省