アセス

- コラム -COLUMN

健康な歯と歯ぐきをまもるために…。
歯の健康に関するコラム記事を
ご紹介しています。

最終更新日:

歯周病の予防で意識していることは?
健康リスクや生活改善の必要性

歯周病の予防に良い食べ物・飲み物は?

皆さんは、歯周病の予防のために普段どのようなことを意識していますか?歯磨きはもちろん、デンタルフロスや歯間ブラシなどのオーラルケアアイテムを使ったり、歯科医院で定期的に検診を受けたりしている方も多いでしょう。では、実際にどの方法をどの程度の方が行っているのか、ご存知でしょうか。
今回は、歯周病予防のために意識していることについてのアンケート調査の結果を紹介しながら、歯周病のリスクや予防方法について詳しく解説します。自分の歯周病対策が、一般的に見て十分なのかを知るきっかけにもなるでしょう。ぜひ、本記事を参考にして、日々の口腔ケアや歯周病予防に役立ててください。

歯周病ってどんな病気?そのリスクとは

歯周病は、歯垢(プラーク)や歯石に含まれる細菌によって歯ぐきが感染し炎症を起こす病気です。初期段階では自覚症状がほとんどありませんが、進行すると歯ぐきが腫れたり、出血したり、最終的には歯が抜け落ちてしまうこともあります。
また、歯周病は、単に歯を失うだけではなく、さまざまな健康問題を引き起こす可能性があることが近年明らかになっています。具体的には、以下のようなものです。

【歯周病による健康問題】

全身への影響

歯周病菌が血液に乗って全身を巡り、心臓病・脳卒中・糖尿病などのリスクを高めると言われています。

妊娠への影響

妊娠中の歯周病は、早産や低体重児出産のリスクを高めるとされています。

生活の質の低下

歯周病が進行すると、歯ぐきの痛みや歯のぐらつきにより食事がしづらくなったり、歯ぐきの炎症や歯の脱落で見た目が悪くなったり、これらにより自信を失ったりするなど、日常生活に支障をきたすことがあります。

心と体の健康を守るためにも、歯周病予防を取り入れることは非常に大切です。

【関連記事】

放置するとどうなる?歯周病が引き起こす体への悪影響とは
歯周病は口だけの問題ではない!全身疾患のリスクを上げる理由とは?
知覚過敏が重症化しないためには歯周病の予防が大切!

歯周病予防には
「毎日のケア+定期的なチェック」が
大切

歯周病は、口だけの問題ではないことがよく分かります。症状を放置して重症になれば、治療も大変になり、いいことは全くありません。心と体の健康を守るためにも、歯周病予防は大切です。
歯周病を防ぐためには、毎日の丁寧な歯みがきに加えて、デンタルフロスや歯間ブラシなどの補助的なオーラルケアアイテムの活用、そして歯科医院での定期検診が非常に重要です。
「自分の対策は足りている?」そんなふうに思った方は、このあとご紹介するアンケート結果で、実際にどのような予防策を実践している人が多いのか、ぜひ参考にしてみて下さい。

歯周病予防は歯磨き以外にも!
対策はいつから始める?

歯周病の予防のために、普段どのようなことを心がけていますか?

■ 調査地域:全国
■ 調査対象:【性別】男女【年齢】15歳以上
■ 調査日:2023年4月3日
■ 有効回答数:100サンプル

このグラフは、歯周病予防の具体例についてのアンケート結果です。結果の詳細は以下のようになっています。

1位:食後の歯磨きをする

丁寧な歯磨きは、歯周病予防の基本であり、納得の結果と言えるでしょう。
歯の表面に付着したプラーク(歯垢)や食べかすをしっかり取り除くことで、歯ぐきへの炎症や細菌の繁殖を防ぐことができ、歯周病の発症リスクを抑えることが可能です。

【関連製品】歯ぐきの腫れ出血などの予防から改善までトータルケアのアセス

歯ぐきの腫れ出血などの予防から改善までトータルケアのアセス | 薬用アセスホワイトニング | 製品情報 | 医薬品のアセス 歯ぐきの腫れ出血などの予防から改善までトータルケアのアセス | 薬用アセスしみる歯ガード | 製品情報 | 医薬品のアセス

2位:歯ブラシ・歯磨き粉にこだわる

2番目に多かったのは、「歯ブラシ・歯磨き粉にこだわる」という回答でした。
現在では多くのオーラルケア商品が販売されており、目的や使用感に合わせて選ぶことができます。

【代表的なオーラルケアアイテム】

  • 電動歯ブラシ:効率よく磨けて、時間短縮にも◎
  • ワンタフトブラシ:歯ブラシでは届きにくい細部のケアに最適
  • 歯間ブラシ・デンタルフロス:歯と歯の間のプラーク除去に有効
  • 歯周病予防タイプの歯磨き粉・洗口液:殺菌成分配合のものも多数
  • マウスウォッシュ:口腔内の殺菌力がアップ

仕事の休憩時間や外出先などで時間がない場合は、マウスウォッシュの使用だけでも殺菌・口臭予防の一時的な対策として有効です。自分の口の状態に合ったケアグッズを選択・使用するようにしましょう。また、歯肉マッサージという回答もありましたが、歯肉マッサージとは、人差し指の腹の部分で歯肉全体をやさしく円を描くようにマッサージしていく方法です。手足のマッサージと同じで、歯肉の血流を良くする効果があります。お風呂上がりは血流が良くなっているので、マッサージがより効果的です。ぜひ試してみてください。

【関連記事】

歯ぐきの健康と歯周病 | 歯科医師インタビュー | 医薬品のアセス

3位:歯科医院での定期検診を受ける

3位に挙がったのは「定期的に歯科検診を受ける」という回答です。
歯科医師や歯科衛生士によるチェックを受けることで、歯周病の早期発見・予防につながります。定期検診では以下のことが可能です。

  • 歯石や着色など、セルフケアで落とせない汚れの除去
  • 歯周ポケットの状態チェックやクリーニング
  • 必要に応じたブラッシング指導
  • 症状が軽いうちの早期治療 → 治療費・通院回数の節約に

重度の歯周病になる前に、予防を習慣化することがもっとも効率的な対策です。歯周病になってから治療をするのではなく、予防する方がコスパ・タイパともにとてもよいのです。

歯周病は大人だけの病気ではない

厚生労働省の調査によると、30代以上の約3割が歯周病にかかっていると報告されています。
さらに、歯周病は10代・20代の若年層(子ども)でも発症する可能性があるため、年齢にかかわらず早期予防が大切です。

歯周病になる前にできることを

歯周病は、早期に対策をはじめることで予防可能な病気です。
日々の正しい歯みがきや、オーラルケアアイテムの活用、そして定期的な歯科受診を習慣にすることで、将来的なリスクを大きく減らすことができます。
自分に合ったケアを見直すきっかけとして、今回のアンケート結果をぜひ参考にしてみてください。

歯周病はどんな人に多いの?
予防のための生活習慣は

歯周病は、誰もがなりうる病気ですが、次のような人は罹患しやすいため特に注意が必要です。

【歯周病に罹患しやすい人】

  • 喫煙者:喫煙は、歯ぐきの血行を悪くし、歯周病を悪化させます。
  • 糖尿病患者:糖尿病は、免疫力を低下させ、歯周病を悪化させる可能性があります。
  • ストレスを抱えている人:ストレスは免疫力を低下させ、歯周病を悪化させる可能性があります。
  • 高齢者:加齢に伴い歯ぐきの抵抗力が弱くなるため、歯周病になりやすくなります。

当てはまる場合、特に意識して歯の健康を守る必要があります。歯周病を予防するためには、毎日の歯磨きだけでなく、以下のように生活習慣を見直すことも大切です。

【歯周病予防のための生活習慣改善例】

  • バランスの取れた食事:ビタミンC・Eなど、歯周病予防に効果的な栄養素を摂取しましょう。
  • 禁煙:喫煙は歯周病を悪化させる原因となります。
  • ストレス解消:ストレスは免疫を下げるため、ストレス解消により歯周病リスクを低下させます。
  • 睡眠不足の解消:睡眠不足は免疫力を低下させ、歯周病を悪化させる可能性があります。

歯周病リスクの高い人は、特に意識した対策をとることが大切です。基本の歯磨きを大切にしながら、生活習慣にも注意を払いましょう。また、歯周病症状が出る前から予防することが大切です。セルフケアと歯科の定期健診で予防・メンテナンスをしながら、軽度でも気になる症状があれば、早めにかかりつけの歯医者に相談するとよいでしょう。
アンケート結果では、特に対策をしていない割合が20%を超えています。この割合が下がり、歯周病対策への意識を上げることが今後の課題と言えるでしょう。歯ブラシなどの口腔ケアグッズの選び方も、歯周病予防を意識すると変わってきます。ぜひ、できる対策から始めてみましょう。

【関連記事】

歯周病は喫煙でリスクが上がる!タバコが与える口腔への影響とは? | 歯の健康に関するコラム | 医薬品のアセス
歯周病で歯を失わないために | 歯科医師インタビュー | 医薬品のアセス