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歯科検診と歯周病検診はどう違う?
それぞれの特徴と受診のタイミング

歯科検診と歯周病検診はどう違う?それぞれの特徴と受診のタイミング

「歯周病検診」という言葉を耳にしたことはありますか?「歯科検診」や「定期健診」は知っていても、歯周病検診について知らない方も多いでしょう。歯周病は、歯垢や歯石の中に含まれる細菌が原因で歯ぐきが炎症を起こす病気で、歯を失う原因にもなります。

今回は、あまり馴染みのない「歯周病検診」について歯科健診との違いを説明しながら解説していきます。

歯科検診と歯周病検診の違いとは?

歯科検診とは、虫歯や歯周病など歯や口腔内に起きるトラブルを早期発見するための検査です。約3か月に1回のペースで通うのが理想とされています。その際に、ブラッシングやフロスなど自宅での口腔ケアではどうしても取れない歯石などの汚れをとるためにクリーニングをしたり、ブラッシング指導を受けることも多いでしょう。
一方、歯周病検診とは、歯周病予防・早期発見を目的に、国が推奨し各自治体で行われている歯周病に特化した検診で、歯周病の有無、進行状況などを詳しく調べるためのものです。自治体は健康増進法に基づき、20~70歳までの10歳おきに歯周病検診を受けられるようにすることを推奨されています。日本では歯周病有病率が高く、増加傾向が見られます。また、高齢者だけでなく若年層にも歯周病患者が増加していることを受け、近年、検診対象年齢を20、30歳にも拡大するように移行しています。歯周病は口の中だけではなく、糖尿病や心疾患などの全身の身体の病気にも大きな影響を与えることが分かっています。検診の機会を設けて、少しでもお口と体の健康のためになるよう各自治体が取り組んでいるのが、この「歯周病検診」なのです。

歯科検診では、虫歯や歯周病だけでなく、歯並びや顎の関節など、口腔内のあらゆるトラブルをチェックすることができます。一方、歯周病検診は、歯周病の早期発見と予防に特化した検査となっています。

歯科検診と歯周病検診の違い

項目 歯科検診 歯周病検診
目的 虫歯や歯周病などの口腔内のトラブルを早期発見し、早期治療につなげる 歯周病の早期発見と予防
検査内容 虫歯、歯周病、歯並び、顎の関節など、口腔内のあらゆるトラブルを検査 歯周病の早期発見と予防に特化した検査
頻度 3~6ヶ月に1回程度の受診が目安 20~70歳までの10歳おきに自治体からの案内があります。

※自治体による歯周病検診の場合、検査内容や頻度は各自治体により異なります。詳しくはお住まいの自治体の案内をご確認ください。

それぞれの受診する
目的やタイミング

歯周病検診は、各自治体によりおおよそ10年おきに受診するタイミングが決まっています。受診年齢になったら、必ず受診するようにしましょう。また、歯周病検診で虫歯や歯周病、その他お口のトラブルを指摘されたら、歯科医師の指示に従い治療を受けることが大切です。

ただし、歯周病検診は10年おきにしか案内がないことが多く、歯のメンテナンスとしては不十分です。その間は、3か月おき、遅くとも半年おきに定期的に歯科検診を受けるようにしましょう。定期的な歯科検診で、歯のトラブルの重症化はほとんど防ぐことができるとされています。放置して何らかの治療が必要になるとお金もかかるため、長期的にみると医療費の節約になるとも言われています。

定期的な歯科検診は3か月おきに、歯周病検診は各自治体が定めた年齢になったらその都度受診するようにしましょう。

歯科検診、
歯周病検診を受診する頻度は?

歯科検診・歯周病検診の頻度は、年齢や口腔内の状態、歯周病のリスクによって異なります。

  • 一般的に:3~6ヶ月に1回程度の受診が目安です。自治体では10年おきに歯周病検診の案内がありますが、3~6か月に1回程度の検診を受けることで、歯のトラブルの重症化を防ぎましょう。
  • 歯周病リスクの高い方:1~2ヶ月に1回程度を目安に受診を行うことが目安です。

歯周病検診ではどんなことをするの?

歯周病検診では、主に以下の項目をチェックします。

  • 問診:歯・口に関する自覚症状等の有無、歯みがきなど生活習慣に関する質問などを聞き取りします。
  • 歯の状況の確認:虫歯の有無や処置の有無など歯の状況を確認します。
  • 歯石の状況の確認:歯石の付着状況を確認します。
  • 歯肉の状況の確認:プローブと呼ばれる針状の器具を歯と歯ぐきの間に挿入し、歯周ポケットの深さや歯肉の出血状態を確認します。

自治体により検査項目が異なる場合がありますので、詳しくはお住まいの自治体の案内をご確認ください。

歯周病検診は
各自治体からの補助が出ることも

自治体による歯周病検診は、受診できる年齢が決まっています。20歳・30歳・40歳・50歳・60歳・70歳と、10年おきに実施するよう厚生労働省が推奨しています。(自治体によっては、年代によっては5年ごとの実施をしているところもあります。)

また、費用についても自治体ごとに異なります。実費500円と補助により安く受診できたり、無料クーポンが配布されたりとさまざまです。自治体の補助で受けられる歯周病検診の多くは、基本的な歯や歯ぐきのチェックや指導のみです。レントゲンやクリーニングなどを希望する場合は、別途費用がかかる場合がほとんどのため、ご注意ください。

<参考文献>

厚生労働省「歯周病検診マニュアル2023」