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2024/04/23

歯周病検診では何をする?
詳しい検査内容や費用について解説

歯周病検診では何をする?詳しい検査内容や費用について解説

歯周病は、歯を失う原因の第1位の病気です。また近年、口の中だけでなく全身にも影響を与える恐ろしい病気であることが、徐々に認識されるようになってきました。しかし、残念ながら日本人の歯周病有病率は高く、以下のような症状がある場合、すでに歯周病が進んでいると考えた方がよいでしょう。

【歯周病の症状】

・ 口臭が気になる
・ 口の中がねばつく
・ 歯がぐらぐらする
・ 歯磨きをすると血が出る
・ 歯ぐきが赤黒く腫れている・痛みがある

このような症状がある方は、歯科での歯周病検診を受けてみませんか?今回は、歯周病検診に関する内容や費用などの詳細をご紹介します。

歯周病検診とは?

一般的によく知られる歯科検診は、歯に関するトラブル全般の早期発見のために行います。しかし歯周病検診の場合は、その名の通り「歯周病」に特化した検診で、歯周病の有無、進行状況などを詳しく調べるためのものです。厚生労働省が歯周病予防のために受診を推奨しており、最低でも40~70歳までの10歳おきに受けられるようになっています。一般的な歯科健診でも、口腔内の状態や自覚症状があれば歯周病に対する検査を行っています。

歯周病は子どもや若者でも罹患しているケースも珍しくはなく、30代以上でも約3人に2人が歯周病に罹患しているとされています。歯周病はかなり進行しなければ、自覚症状が現れません。重症化して歯を失うことになる前に、自覚症状のないうちから歯周病検診を受けることが大切なのです。

歯周病検診の検査内容と費用

歯科検診で歯周病が疑われる場合、以下のような検査やチェックが行われます。

【歯周病検査の内容】

・ 口腔内全体の状態チェック
・ 歯槽骨を見るためのレントゲン撮影
・ 歯周ポケット検査
・ 歯の動揺度検査
・ 歯垢・歯石のクリーニング
・ ブラッシング指導 など

これらのチェックを行い、歯周病の有無や進行具合を判断します。検査内容は、歯科や患者さんによっても異なるため、それにより費用も異なってきます。3割負担で、レントゲン撮影からクリーニングまでしっかり行って、おおよそ5,000円程度と考えておくとよいでしょう。また、初診の場合は再診よりも費用が高くなるためご注意ください。

しかし歯周病検診の場合、国からの受診推奨により、40~70歳までは10歳毎に費用が補助されてお得に受けられる場合がほとんどです。自治体によっては補助のみでなく無料で受けられたり、20歳から検診が利用できたりする場合もあります。歯周病検診の取り組みについて、知らなかったという人は自治体HPや窓口で確認してみるとよいでしょう。

歯周病検診だけでなく
定期的な歯科検診を

軽度であれば、歯科でのクリーニングとセルフケアで完治する場合も多くみられます。しかし、中等度・重症になると、歯を削ったり接着剤で歯同士を固定して動揺を抑えたりするほか、外科手術を選択しなければならないなど、大掛かりな治療が必要です。

歯周病検診で早期発見・早期治療を行うことで、歯の健康を守るだけでなく生涯でかかる医療費も削減できると言われています。そのためには、自治体で案内のある10年おきの歯周病検診だけでは十分とは言えません。3~6か月に1度は、定期的に歯科検診を受けることで、多くの歯のトラブルの重症化は予防可能です。

お口や体のため、そしてお金の節約のためにも、自治体から案内がある歯周病検診だけでなく、定期的な歯科検診を受けてみませんか?