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健康な歯と歯ぐきをまもるために…。
歯の健康に関するコラム記事を
ご紹介しています。

2022/06/03

歯周ポケットは回復する?
歯周病の進行を防ぐ正しいケア方法

「歯周ポケット」という言葉を聞いたことがありますか?じつは、歯周ポケットと歯周病には、とても深い関わりがあります。「どんな状態になったら要注意?」「一度深くなってしまった歯周ポケットは回復するの?」今回は、いつまでも健康な歯を保つために、知っておきたい「歯周ポケット」について詳しくご紹介します。

歯周ポケットは回復する?歯周病の進行を防ぐ正しいケア方法

歯周ポケットってなに?

歯と歯ぐきの間には、「歯肉溝(しにくこう)」と呼ばれる溝があります。
健康な歯ぐきの場合、歯肉溝の深さは1~2mm程度。けれども、磨き残しや間違ったブラッシングなどが原因で歯肉溝に歯垢がたまり、細菌によって歯ぐきが炎症を起こすと、溝がだんだんと深くなっていきます。このように、炎症を起こして深くなった歯肉溝のことを「歯周ポケット」と呼びます。
歯科医院に行って虫歯などのチェックをしてもらうとき、針のようなもので歯ぐきをツンツンと触られたことはありませんか?あれは、歯周ポケットの深さを測っているのです。
一般的に、歯周ポケットが3mmを超えると黄色信号、4mm以上で歯周病と診断されます。健康な歯と歯ぐきを保つには、歯周ポケットを2mmまでに抑えたいところです。

深くなった歯周ポケットは回復する!
でも…

歯周ポケットの内部は酸素が少なく、歯周病菌が繁殖しやすい環境。歯垢を取り除きにくい場所のため、歯ブラシの角度をはじめ、正しいブラッシングが欠かせません。また、歯周ポケットが深くなるほど、セルフケアでは歯垢を取ることが難しくなります。
一般的に、歯周ポケットが3mm以下であれば、セルフケアでも歯垢を取り去ることができ、歯ぐきの状態を改善できます。しかし、4mm以上になってくると、ブラッシングだけでは歯垢除去が難しく、歯科医院で処置してもらわなくてはいけません。
さらに、歯周ポケットが6mm以上になると、重度の歯周病と診断され、場合によっては歯ぐきの切開などが必要になることも!
そのまま歯周病が進行すると、歯ぐきの腫れや出血だけでなく、やがては歯を支える骨が溶けてしまい、歯が抜けるという事態に陥る恐れもあります。

歯科医院&セルフケアで目指せ!
歯周ポケット2mm!

歯周ポケットを深くしないようにするためには、毎日のオーラルケアが一番の近道。まずは、自分に合った歯ブラシを選びましょう。磨くときはあまり力を入れ過ぎず、軽い力でOK。歯と歯ぐきの間に歯ブラシを45°の角度であて、歯周ポケットの中の歯垢を取り除くイメージで磨きます。
また、歯磨きだけでは完全には汚れが取り切れないので、フロスや歯間ブラシ、マウスウォッシュなども併用して、その日の汚れはその日のうちにしっかりと取り除くことが大切です。歯周病の予防や緩和を目的とした市販の医薬品もあるので、うまく取り入れてみましょう。
歯周ポケットの深さは自分ではわかりません。歯科医院に行ってお口の中をチェックしてもらうこと、そして歯垢除去などのクリーニングをしてもらうことも忘れずに。
健康な歯ぐきは、毎日のブラッシングと定期的な歯科医院でのケアにあり。歯周ポケット2mm以下を目指しましょう!