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2022/08/22

口臭が気になる…そのニオイ、
歯周病が原因かも!

ふとしたとき、自分の息のニオイにドキッとしたことはありませんか? 特にマスクを日常的にするようになってから、口臭が気になっている人も多いのでは。実はそのニオイ、歯周病が原因かもしれません。

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口臭の原因4つ

口臭の原因にはさまざまな理由がありますが、大きくわけて次の4つが挙げられます。

(1)生理的口臭

朝起きたばかりやお腹が空いているとき、極度に緊張しているときに口臭を感じる人は多いのではないでしょうか。これは、唾液の量が減っていることから起こる生理的口臭です。

唾液には、口の中の細菌や食べカスなどを洗い流す自浄作用があります。そのため、唾液量が少ないと細菌が増殖し、口臭の原因となる揮発性硫黄化合物が作られるのです。ただし、歯を磨いたり水分をとったりして口の中が潤うことで、生理的口臭はほどなくして解消されます。

(2)食べたもの

ニオイの強いものを食べた後は、口臭が気になりますよね。ニンニクであればアリシンという成分、納豆やキムチなどの発酵食品はアンモニア成分、乳製品は硫黄成分がニオイの原因になっているからです。しかし、このニオイは一時的なもので、時間が経てば消えていきます。

(3)体の病気

肺や胃、肝臓といった内臓や、鼻、喉など、口内以外に疾患がある場合も、口臭が発生することがあります。生理的口臭や食べたものによる口臭と違い、常時ニオイがする点が特徴です。

(4)口腔内のトラブル

口臭の原因としてもっとも多いのは、口腔内のトラブル。その代表格である歯周病は、歯と歯ぐきの間の歯肉溝に歯垢がたまることで、歯周病菌が大量に繁殖し、歯ぐきの腫れや出血を引き起こす病気です。口の中で細菌が増えると、口臭の原因となる揮発性硫黄化合物が発生、強い口臭へと繋がります。

さらに、歯周病が進行すると、歯ぐきからの出血だけでなく膿も交じるようになり、より一層口臭がひどくなるのです。その他、虫歯や舌苔(ぜったい:舌につく白い苔のような汚れ)なども、口臭の原因となります。

あなたは大丈夫?
口臭セルフチェック

自分自身の口臭が気になることもありますが、どちらかというと、他人のニオイに比べて自分のニオイは気づきにくいもの。そこで、次の方法で自分の口臭をチェックしてみてください。

・空のコップに息を吹き込み、ニオイを確かめる

両手で口を覆って息を吹きかけて確かめる方法もありますが、息が漏れやすいため、コップを使うことがおすすめ。もしくはビニール袋でもOKです。息を吹き込んですぐに蓋をし、数回深呼吸をしてからニオイを嗅ぎます。

・使用後のフロスのニオイを確かめる

歯垢を取り除いた後のフロスのニオイを確かめることも、毎日手軽にできる方法です。フロスを歯と歯の間をスルリとかけるだけでなく、歯肉溝(歯ぐき)の中までしっかりお掃除することが大切。はじめはニオイがきつくでも、毎日フロスを使うことでだんだんと軽減していきます。

また、次の項目が多く当てはまる人も、口臭に繋がる可能性があります。

☑口の中がネバネバする
☑気づくと口で呼吸している
☑口内炎ができやすい
☑普段から水分をあまりとっていない
☑食事のとき、片側の奥歯でばかり噛む

これらは、唾液量が少ない、ドライマウスの可能性があるので要注意です。

口腔内トラブルを予防して、
お口も体も健康に!

口臭を予防するには、もっとも大きな原因である口腔内トラブルを予防することが一番の近道! 毎日の歯磨きを念入りに行い、お口の中を清潔に保ちましょう。また、唾液量を意識的に増やすため、水分をこまめにとる、口呼吸を控えて鼻呼吸を意識することも口臭予防のひとつ。

一方、実際には臭わないのに、口臭が強いと自分で思い込んでいるケースも少なくありません。あまり気にしすぎるのもストレスに繋がってしまうので、まずは、毎日のオーラルケアを意識すること。そして、定期的に歯科医院でクリーニングを行うこと。この2つを実践してみてくださいね。さわやかな息で、お口も体も健康に保ちましょう!