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健康な歯と歯ぐきをまもるために…。
歯の健康に関するコラム記事を
ご紹介しています。

2023/11/17

歯肉のセルフチェックを
してみましょう

歯肉のセルフチェックをしてみましょう

皆さんはお口の中のこと、特に歯や歯肉について、痛かったり、出血したり、ぐらぐらしたり、歯石のように硬いものがあったり、口臭がしたりなど、気になることはありませんか?歯磨きをよくできている方、あまりできていない方、歯科医院で相談したいけれども行けない方など様々かと思います。ご自宅で、皆さんのお口のセルフチェックをしてみましょう。チェックするポイントは歯を磨くと出血するか、歯ぐきが腫れてブヨブヨするか、奥歯でしっかりとかみしめられるか、などがあります。それぞれのチェックポイントについて、その原因とどうすればいいのかを説明します。

歯磨きをする時に出血しませんか?

食べかす、歯垢(プラーク)の中で歯周病の原因菌が繁殖すると、歯肉に炎症を起こします。健康な歯肉はやや薄いピンク色をして引き締まっています。しかし、炎症を起こした歯肉は、赤く腫れてきます。そこに歯ブラシが当たると、簡単に出血しやすくなります。炎症が軽いうちであれば、出血はすぐに止まりますし、抗炎症成分配合の歯周ケア品を使うことで、炎症を抑え、やや薄いピンク色の引き締まった歯肉に戻ります。

歯肉が赤く腫れていませんか?

歯垢(プラーク)の中で歯周病の原因菌が繁殖して歯肉に炎症が起きると、細菌をやっつけるための免疫成分が血管の外側に出るようになるため、見た目では充血してきます。つまり、歯肉が赤く腫れてきます。このような場合は、抗炎症成分に加えて、歯肉の腫れを抑える成分を配合した歯周ケア品を選びましょう。

歯がグラグラして
噛みにくいですか?

歯肉の炎症が強い場合、そしてそれが長期間続く場合、歯を支える周囲の骨まで炎症が波及して、骨を溶かしていきます。
また、歯磨きがしっかりできていても、歯が抜けていたままにしていたり、歯ぎしり(ブラキシズム)や食いしばり(クレンチング)などの癖があったりすると、同じく歯の周囲の骨が溶けてきます。これは、横方向の力がかかったり、数本で受けていた力を1本の歯で受けることになったりするため、歯にとって「突き指」をずっと受けているような状態になるからです。
もし歯がグラグラしている場合は、早めに歯科医院を受診し、レントゲン撮影や歯肉の検査をしてもらいましょう。かみ合わせの調整や、両隣の歯と固定するなどの対応が必要かもしれません。

全身疾患と歯肉炎、
歯周病の関係について

全身疾患のうち、糖尿病、脳卒中、心臓病の既往のある方、もしくは今治療を受けている方も、歯周病は要注意です。糖尿病があると、歯肉の免疫が落ちていることが多く見られます。脳卒中、心臓病の既往がある方は、血液サラサラのお薬を飲まれていることが多く、そのために歯肉から出血しやすくなるからです。

日常の生活習慣については
いかがでしょうか?

合わせてチェックしておきたいポイントがいくつかあります。
まずタバコを吸う習慣はありますか?加熱タバコも紙巻きタバコも歯肉にダメージを与えます。次に、毎日の歯磨きの回数はどうでしょうか?寝ている間は1日の4分の1から3分の1の時間を占めます。そしてその間は唾液も減るため、お口の中の雑菌が一番増える時間帯です。このことから、昼間忙しくてなかなか歯磨きができない、という方も寝る前は必ず歯磨きをしておきたいものです。
最後に、定期的に歯科医院に通院していますか?歯石除去と定期チェックを受けることをお勧めします。