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健康な歯と歯ぐきをまもるために…。
歯の健康に関するコラム記事を
ご紹介しています。

2025/09/25

ぶよぶよの歯茎はなぜ?
健康な歯茎の見分け方と
腫れの原因を解説

痛みはないのに、歯茎(歯ぐき)に張りがなくぶよぶよする。歯茎が腫れていると感じる。このような経験はありませんか?見た目にも腫れているのに、歯がしみたり痛みを感じないために、「まあ大丈夫かな」とついそのまま放置してしまう人も少なくありません。しかし、実はこのような症状は、歯茎の炎症(歯肉炎)を含む歯周病のサインかもしれません。「痛みがない=異常がない」とは限らず、症状が進行してから気づくケースも多いと言われています。
毎日の歯磨きの時に、歯茎の色・形・硬さにも注目して、少しの異変にも気づけることが歯周病を防ぐ基本の第一歩です。
このコラムでは、歯茎がぶよぶよする原因や考えられるトラブル、すぐにできる対処法について詳しくご紹介します。「最近、歯茎の状態が気になる」「同じような症状を繰り返す悩みがある」という方は、ぜひ参考にしてみてください。

ぶよぶよの歯茎の状態とは?

多くの場合、ぶよぶよの歯茎とは、何らかの理由で歯茎が炎症を起こして腫れる状態を意味しています。放置してしまうと、膿が出たり、歯周病や他の口腔トラブルに発展したりする可能性があるため、早めの対応が大切です。歯茎がぶよぶよとなる原因として考えられる要因は、以下のようなものです。

  • 歯みがき不足による口腔内の清掃不良
  • 歯垢(プラーク)や歯石が引き起こす歯周病の初期症状
  • 虫歯(むし歯)の進行による歯茎への細菌感染
  • 親知らずによる周辺組織の圧迫
  • 栄養不足やストレス、小さな傷などによる口内炎の発生 など

これらが原因となり、歯茎に炎症が起きて腫れたり、柔らかくなったりすることで、「ぶよぶよとした歯茎」の状態になります。

初期症状に注意!
痛みがなくても要チェック!

歯茎の炎症は、初期段階では痛みや違和感を感じづらく、気が付かないことが多くあります。知らず知らずのうちに進行してしまい、気付いたときには症状が悪化しているケースも少なくありません。
歯茎の腫れや異常を早期に発見するには、毎日の歯磨き時に歯茎の状態を確認する習慣を取り入れることが効果的です。具体的には、以下のようなポイントをチェックしましょう。

  • 歯茎が赤くなっていないか
  • ブラッシング時に出血していないか
  • 触るとぶよぶよしていないか

当アセスサイトでは歯科医師が監修した歯周病チェックリストを掲載しています。ぜひアクセスしてみてくださいね。

健康な歯茎のポイント

歯茎の健康は、毎日のちょっとした習慣が良い影響を与えます。たとえば、いつもの歯磨きタイムに「歯茎の様子」を少し意識してみるだけで、お口の異変に早く気づきやすく対処が可能になります。
一般に、歯周病などのトラブルは“気づかないうちに進行してしまう”ことも少なくありません。
もし、放置して歯周病が重度に進行してしまうと、血や膿が出て強い口臭を感じるようになります。更に、歯を支える骨が溶け、歯根が露出し、歯のぐらつきを引き起こすようになると、最悪の場合、歯が抜け落ちてしまうこともあるでしょう。その結果、インプラントや入れ歯のお世話になっている人も少なくありません。
だからこそ、早めの適切な対処がとても大切です。まずは、「健康な歯茎の状態」がどういうものかを知っておくことが第一歩です。以下の3つのポイントを参考に、今日から“歯茎チェック”を取り入れてみましょう。

【健康な歯茎のチェックポイント】
① 色:表面が自然な淡いピンク色をしている

健康な歯茎は、淡いピンク色で透明感があります。濃い赤や紫がかっている場合は、炎症や血行不良の可能性が高いと考えられます。

② 形:引き締まっていて、歯としっかり接している

歯茎が歯にぴったりとフィットし、引き締まっているのが理想的です。これは歯周ポケットが浅い状態とも言われます。「ぶよぶよ」「ぷくっと腫れている」「歯と歯茎の境目がゆるい」と感じる場合は注意が必要です。

③ 出血:ブラッシングやフロスなどで出血しない

毎日の歯磨きで歯茎から血が出る場合は、歯周病や歯肉炎の初期症状の可能性があります。放置せずに、抗炎症成分や血行促進成分が配合された歯周病予防専用の薬を使い、早めの対策をすることで改善が期待できます。
「ちょっと気になるけど歯科診療を受けるほどではない」と感じたら、市販薬でのセルフケアを取り入れてみましょう。

これが理想的な健康な歯茎の状態です。年齢を重ねると歯茎が少し下がり、見た目にも変化が出てくることがあります。しかし、毎日のセルフケアを行うことで、何歳になっても健康な歯茎を保つことは可能です。まずは、健康な歯茎の特徴をしっかり知ることが大切。自分のお口の中が「今どんな状態なのか」改めて見つめ直すことから始めてみましょう。

歯茎がぶよぶよしている
ときの正しい対処法

症状が軽いうちであれば、セルフケアや生活習慣の見直しを行っていけば改善や治癒する可能性もあります。そのためにも、次のような対策を心がけましょう。

  • 丁寧な歯磨きとフロスの併用で、歯と歯茎の境目の汚れを除去し清潔に保つ
  • 回復の妨げや悪化の原因になるため、炎症を起こしている部分に刺激を与えすぎない
  • バランスの良い食事(歯茎の栄養となるたんぱく質と合わせ、ビタミンC、ビタミンEが豊富に含まれる食べ物)と十分な睡眠で免疫力を維持する
  • 症状が続く場合は、早めに歯科医院を受診し治療を受け、長引かせない

初期のうちにケアを始めれば、長引かずに改善が見込めます。また、歯茎の健康は全身の健康にもつながります。今日から歯茎のセルフチェックを行い、健康的なお口をご自身で維持していきましょう。

健康な歯茎は1日にしてならず

ぶよぶよの歯茎の状態で、まず疑われるのは歯周病です。歯周病は歯垢(プラーク)に含まれる細菌が原因で歯茎に炎症が起こり、初期には自覚症状がほとんどないため気付かないうちに進行を引き起こすことも少なくない病気です。そのためにもこれまでにお伝えしてきたように、日々の中で歯茎の状態をチェックし、トラブルのサインを早期に見つけることが大切です。
歯茎にトラブルがあっても、正しい対策をとることで改善ができます。ブラッシング方法の見直しや、自分のお口の状態にあった市販のオーラルケア関連用品の取り入れなどから始めると良いでしょう。歯周病ケアに適した歯ブラシや歯磨き粉、歯間ブラシを選ぶこと、抗炎症作用のある医薬品を使っていくことも歯周病ケア・改善に効果的です。歯茎の状態は一晩で大きく変わるものではありませんが、毎日の積み重ねで少しずつ確実に変わっていきます。あきらめずに、コツコツとケアを続けていく様にすることが重要です。また、正しく対策をしていても症状が続く場合は、早めに歯科医院で相談をして治療を受けるようにしてください。

まとめ

健康な歯茎を手に入れたら、その後に大切なのは「それをどう維持するか」です。年齢に関係なく、病気を予防し歯や歯茎を健やかに保つためには、“気にかける”ことを習慣にするのが一番の近道。
鏡の前でほんの数秒、自分の歯茎を見てみる。そんな小さな意識が、将来の口の中の健康を支えてくれます。歯茎の健康は、気づいたときからケアを始めることが何より大切です。「違和感がない=問題がない」とは限りません。忙しい日々の中でも、歯茎チェックを習慣にしてみませんか?この記事をご参考に、歯茎の赤みやブラッシング時の出血など今日からできる簡単セルフチェックをぜひ試してみてください。