- コラム -COLUMN
健康な歯と歯ぐきをまもるために…。
歯の健康に関するコラム記事を
ご紹介しています。
2025/08/25
歯周病予防に有効なデンタルフロスと歯間ブラシ!違いや使い方を解説

近年、口腔ケアに力を入れる人が増加傾向にあります。歯ブラシや歯磨き粉以外のケア用品を日常的に使用している人も多いようです。今回は、どのような口腔ケア用品が多く使用されているのか調査したアンケート結果をもとに、正しい使用方法などをご紹介します。
口腔ケアで使用しているグッズは?

■ 調査地域:全国
■ 調査対象:【性別】男女【年齢】20歳以上69歳以下
■ 調査日:2024年9月5日
■ 有効回答数:100サンプル
今回は、日常的に使用している口腔ケア用品を知るため、使用しているものをすべて選択してもらうアンケートを行いました。その結果、最も多いのはやはり歯ブラシと歯磨き粉です。また、使用していない1~2割ほどの人は、日常的に液体歯磨きや電動歯ブラシを使用しているのがわかります。また、3番目に多いのが歯間ブラシ(30%)、次いでマウスウォッシュ(26%)、デンタルフロス(22%)という結果になっています。
この結果から、おおよそ2割前後の人が、歯ブラシ・歯磨き粉以外のケア用品を併用し、お口の健康維持やトラブルの解消を図っていることがわかりました。
デンタルフロスと歯間ブラシの違い
口腔ケア用品の中でも、認知度や使用率が高いのが「デンタルフロス」と「歯間ブラシ」です。この2つ違いや使い分けについてご存じですか。何となくで選んでいると、効果は十分に得られないかもしれません。以下を参考に、もう一度自分に合ったケア用品であるか見直してみましょう。
⚫︎ デンタルフロス
形状:糸
使用に向いている人:歯と歯の間がぴったりとくっついており、すき間がない人
⚫︎ 歯間ブラシ
形状:ブラシ
使用に向いている人:すきっ歯や歯ぐきが下がっていて、歯と歯の間にスペースがある人
簡単にまとめると、歯間にスペースがありブラシが通る余裕のある歯であれば歯間ブラシ、歯間にスペースがなく糸程度しか通らなければデンタルフロスを選択するとよいでしょう。お口の状態にあったものを使用しなければ、効果は半減してしまいます。自分の歯や歯ぐきの状態をチェックし、適したものを選択してみてください。
ブラッシングで落とせない汚れは
ケアグッズの併用を
歯に付着する汚れである歯垢(プラーク)は、歯ブラシですべて落とせるわけではありません。歯ブラシのみで落とせる歯垢は約60%にとどまります。特に歯間はブラシが届きにくい場所であり、磨き残しが発生します。ここで活躍するのが「デンタルフロス」や「歯間ブラシ」などのケア用品なのです。
デンタルフロスや歯間ブラシを併用すると、歯垢除去率は約90%までアップします。使用するタイミングは、歯ブラシ前がおすすめです。汚れをかき出した後に歯磨きをすることで、歯磨き粉の有効成分を歯間にまで届けることができます。もしも、歯磨き後に使用した場合、きれいになったお口の中が歯垢で再び汚れてしまいます。そうならないためにも、歯磨き前に使用するようにしましょう。
歯磨きにケア用品を併用して歯垢を丁寧に除去することは、歯周病予防に非常に効果的です。これまで使用していなかった方はぜひ使用を検討し、使っていた方も選び方や使用方法をもう一度見直してみてはいかがでしょうか。