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健康な歯と歯ぐきをまもるために…。
歯の健康に関するコラム記事を
ご紹介しています。

2025/10/15

歯周病が手遅れの症状とは?
お口の状態チェックや
改善方法を解説

歯周病は、虫歯などと並んで多いお口のトラブルの1つですが、初期には強い痛みがないためについ放置してしまいがちです。また、口のトラブルで、体の病気ほどの危機感を感じる人も少ないでしょう。しかし、歯周病も病状が進行すると、歯を支える骨が溶ける・歯が抜けるといったかなり重度の症状があらわれます。このようにならないためにも、「歯周病って、どこからが手遅れ?」「どんな症状が出たらすぐ歯科に行くべき?」という判断の他、対策を始めるタイミングや歯科受診のタイミングを意識することが大切です。
当記事では、自身のお口の状態を知り対策がとれるよう、以下の内容について解説します。

  • 歯周病が手遅れになるとどうなるのか(症状一覧)
  • 手遅れになる前に気づきたい初期症状のサイン
  • 今日からできるセルフチェックの方法

歯茎(歯ぐき)の腫れや出血、口臭、歯のぐらつきなど、気になる症状がある方、すでに歯周病が進行しているのではと不安な方は、ぜひこの記事を参考にしてください。手遅れになる前の予防と早期発見のポイントをしっかりご紹介しお伝えします。

歯周病の手遅れの症状は?
歯を失う前に知っておきたいこと

歯周病は、歯と歯肉の境目や溝に付着した歯垢(プラーク)や歯石に含まれる菌が原因で起こります。それらの菌が出す毒素よって歯茎が炎症を起こし、さまざまな症状があらわれます。初期の段階であれば、原因である歯垢を除去するための丁寧な歯磨きや、洗口液などを使ったセルフケアを行うことで改善も可能です。
しかし、症状を放置してしまうと、取り返しのつかない“手遅れ”の状態に進行するリスクもあります。では、歯周病の手遅れの状態とはどのようなものでしょうか?

健康な歯は、歯茎の中にある歯槽骨(しそうこつ)と呼ばれる骨によってしっかりと支えられています。そのため、通常であれば、固いものを噛んでも歯がぐらつくことはありません。ところが、歯茎の炎症が長期間続くと、歯周ポケットが深くなり歯を支える骨は徐々に溶けて破壊されます。こうなると、歯を失うリスクは高くなるため、予防への注意が必要です。
歯周病が中等度〜重度へと進行した状態の場合、次のような症状や機能の低下が見られます。

  • 歯がぐらつき動く
  • 歯茎から膿が出る
  • 強い口臭
  • 噛むと痛い、力が入らない
  • 食事がしづらい

最終的には、歯槽骨の中で歯を支えている歯根部分の骨がなくなり、その結果、歯が自然に抜け落ちることもあります。そのような状態で、あわてて診療を受けようと歯医者に駆け込んでも、歯を残す治療の選択肢がない可能性もあるでしょう。一度溶けてしまった骨や抜けた歯は、自然に再生されることはありません。インプラントや入れ歯といった補綴(ほてつ)治療で、失われた歯を補う必要があります。これらのことから、歯周病が歯に与える影響は大きく、注意が必要なことが分かります。
これらのことから、歯周病の手遅れの状態とは、「歯を失うまでに歯茎の炎症が進んで悪化した状態」と言えるでしょう。

歯を失う前にお口の状態をチェック!

重度の歯周病になる前に、まずは気付いた段階で対策をとることが大切です。以下のような特徴的な症状がある方は、歯周病の可能性が高いと考えられます。自分の歯茎やお口の状態の確認を行ってみてください。

【歯周病の初期症状とセルフチェックのポイント】

  • 見た目の色が赤や赤紫っぽい
  • 歯磨きなどの刺激で歯茎から出血する
  • 口臭が気になる

歯周病の初期段階では、炎症は歯茎にとどまり、まだ骨へのダメージはありません。この軽度の段階で気づき、早めに対応を行い、手遅れを防ぐことが最大のポイントです。放置して歯周病が進行してしまうと、歯肉への悪影響だけでなくその周りの歯周組織にも炎症が広がります。歯茎に膿がたまったり、強い口臭や歯茎の痛みに悩まされたりと、深刻な症状が現れることも少なくありません。

手遅れになる前に習慣化すること

歯茎に大きなダメージを受けた状態では、手術のような外科治療が必要になるなど治療に時間がかかり、治療法がなければ抜歯が必要になるケースもあります。歯周病は、初期には痛みなどの自覚症状がほとんどないため、知らないうちに進行していることも珍しくありません。だからこそ、口腔内の健康意識を高く持ち、日ごろから丁寧な歯磨きと、歯茎の色や出血、口臭などのセルフチェックを習慣にすることが大切です。

歯周病の怖いところは、「気づかないうちに進行してしまう」ことです。痛みなどの自覚症状がないまま静かに進み、気がついたときにはすでに重症化していることもあります。だからこそ、以下のような対策が重要です。

  • 毎日の歯茎チェックを習慣にする
  • 歯周病予防に特化したケア用品(歯磨き粉・洗口液など)を活用する
  • 歯茎の赤み・出血・腫れなどの初期サインを見逃さない

手遅れになる前に、歯茎が健康なうちや歯周病初期の歯肉炎の段階から、できることを始めてみましょう。

歯周病を放置するデメリット

歯周病は、初期であれば自宅での正しいセルフケアでも効果が得られ改善が可能です。しかし、歯周病の症状が進行し悪化していくと、治療は難しくなり治るまでには時間が長くかかります。そうなれば、お金も必要になるでしょう。手遅れになると、治療の選択肢が減少して限られ、抜歯しか処置方法がないケースもあります。
「歯周病は自然に治るのでは?」と思って放置していると、知らないうちに深刻な状態に進行してしまいます。歯周病が手遅れになり歯を失ってしまわない様に、できるだけ早期に症状に気づき、適切な対策をとることが大切です。
溶けた骨を再生させる「歯周組織再生療法」という治療の選択肢もありますが、治療がうまくいくためには条件*があり、必ずしも全員が施術をできるわけではありません。治療の選択肢がなくなる前に、できるだけ早めの対策が必要です。

*再生に十分なスペース(骨の欠損の形状)がある。全身疾患や喫煙習慣など、治癒を妨げる要因がない。歯自体が保存可能で残せる状態である(重度のぐらつきがない など)。適切な歯磨きなどのセルフケアができる患者である。詳しくは歯科医にご相談ください。

歯周病の初期症状に
気付いたらやるべきこと

歯周病が進行し、歯を支える骨が溶けてしまえば、歯は二度と元に戻りません。「もっと早く対処していれば…」と後悔しないためにも、日々のセルフチェックと早めのケアで口腔内の環境のコントロールを心がけましょう。一般に初期段階であれば、歯周病はセルフケアでも回復が可能です。「痛みを感じないから大丈夫」と思っているうちに、歯周病は静かに進行していきます。もし、歯茎が下がって見える、違和感がある、歯みがきをすると歯茎から血が出るといった症状が起こる際には、すぐに進行を食い止めるため以下のような対策が必要です。

【歯周病の初期症状に気が付いたら始めること】

  • 丁寧なブラッシングと歯間ブラシやデンタルフロスを使用したケア
  • 口腔ケア用品の見直し(歯周病ケアに特化した歯磨き粉・洗口液の活用)
  • 生活習慣の見直し(睡眠・栄養・禁煙・ストレス発散)
  • 歯茎の状態が良いうちから歯科検診などで定期的にメンテナンスを受ける

歯周病は、歯周病菌によって感染している状態のため、生活習慣を見直し免疫力を高めることも大切です。また、歯科医院の検診でクリーニングを受けることもおすすめです。セルフケアでは、落とすのが難しい部位の汚れも除去できるため、定期メンテナンスとして3~6ヶ月間に1回程度、専門機関の受診を行うとよいでしょう。正しいブラッシング方法が知りたい方は、正しい歯ブラシの使用方法などを学ぶブラッシング指導も行われています。
歯周病になってからや症状がひどくなってから治療ではなく、「予防歯科」の意識が大切です。本記事の情報を参考に、できることから生活に取り入れ、実際に始めてみましょう。