歯周病には医薬品のアセス|佐藤製薬
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歯科医インタビュー
「歯周病で歯を失わないために」

一番のポイントは“日々の歯磨き”

Q1:歯周病を予防するには、どうすればよいでしょうか?

おおた歯科クリニック院長 太田広宣 先生(以下 太田先生):
まずは日々のセルフケア、つまりは歯磨きが重要です。そして、歯科医院で早めのチェックを受けることで歯周病を予防することができます。定期検診に行くことによって、歯磨きのウィークポイントが見つかり、患者さんそれぞれに合った歯ブラシの形や硬さも分かります。もちろん、何か問題が生じていたとしても早期発見・治療をすることができます。検診はできれば月1回と言いたいですが、半年に1回は行ってほしいですね。


毎日の歯磨きで注意することは、歯ブラシと歯磨剤の選び方です。まず、歯ブラシの硬さは大切で、歯肉が薄い人が硬い歯ブラシでゴシゴシ磨くと歯肉が下がってきてしまいます。とはいえ、柔らかすぎる歯ブラシではプラークの除去率が下がります。ですので、硬すぎず柔らかすぎず、自分の歯肉に合った硬さの歯ブラシを選ぶ必要があります。
磨くポイントは、歯と歯肉の境目((けい))に毛先をしっかりあててよく磨くこと。歯肉の状態を見るためにも、鏡を見ながら磨くのもいいですね。そして、セルフケアでは自分の症状に合った歯磨剤の助けを借りることもとても有効だと思います。すでに歯周病と診断された方は、予防だけではなく症状を緩和できる歯磨剤を活用するのも非常に良いでしょう。

歯磨剤に含まれる研磨剤については、よほどゴシゴシと強く磨かない限り、エナメル質はそう簡単に削れてくるのものではありません。ところが、その下のセメント質、象牙質は簡単に削れてしまいます。そのため、すでに歯周病で歯肉が下がっている方は、研磨剤が入っていないかどうか、チェックすることをおすすめします。


口臭の主な原因は“歯周病”

Q2:歯周病かどうか、自分で判断する方法はありますか?

太田先生:
簡単にできるチェックリストを活用するのもいいですね。チェックリストには「歯を磨くと血が出る」「朝起きて口の中がネバネバする」などの質問が並んでいます。1つでも当てはまったら、歯周病の可能性がありますので、その場合はすぐに受診すべきです。「痛い」「歯がグラグラする」などの異変が起きてからではなく、日常的に起こりうる軽いサインを見逃さずに検診を受けることが大切です。

歯周病の発症率は40代からぐんと上がりますが、30代の予備軍は結構多いと思います。30代ですでに発症して歯周ポケットが深い場合は、破壊性の高い歯周病の可能性もあります。また、歯周病は遺伝的なところもありますので、ご家族に歯周病の方がいる場合には年齢を問わず定期的に受診していただいたほうがいいですね。
そして、口臭の原因の8割以上は歯周病と言われていますので、お口の臭いが気になる方も一度チェックを受けられると良いと思います。


セルフケアとプロフェッショナルケアをきちんと続けることが大切

Q3:歯周病と診断されてしまったら、どうすればよいでしょうか?

太田先生:
個人差や例外もありますが、セルフケアとして丁寧なブラッシング、歯科医院での基本治療でほとんどの場合、症状を抑える事が出来ます。ただし、歯周病の治療は虫歯のように削って詰めて終わり、とはいかず、ある程度の期間がかかります。痛みが消えたからと言ってやめてしまうと意味がありませんので、日々のセルフケアと歯科医院の治療を根気強く続けていただきたいですね。


大切な歯を失わないために

Q4:歯周病で抜歯を宣告されたら、絶対に抜かなければならないでしょうか?

太田先生:
抜歯の判断基準は非常に複雑で様々ですが、歯が割れている、亀裂が入っているなどの場合は、抜歯を選ばなければならないことが大半です。また、歯の揺れがあると、その度合いによっては残すのが難しいこともあります。抜歯と言われても納得ができなければ、他の歯科医に意見を聞くこと(セカンドオピニオン)は良いことだと思います。やはり、ご自身の歯に勝るものはありませんから、歯周病で歯を失う前に、丁寧なセルフケアと、こまめに歯科医院にチェックに来て頂くことが大切です。


歯と歯ぐきの健康を保つために

Q5:最後に先生から患者さんへのメッセージをお願いします。

太田先生:
「噛む」という動作は、健康に密接にかかわってきます。日常生活で心がけたほうが良いことは、実は心身の健康を保つ注意点となんら変わりません。睡眠はもちろん、バランスのよい食事を心がけること、間食をなるべくしないことなどは基本です。ストレスなどの影響も受けますので、自律神経のバランスを保つためにも、メリハリのある生活を心がけ、上手にストレス発散していくことはとても大切です。飲酒はストレス発散程度なら問題ないと思いますが、喫煙は良くありませんので、禁煙をおすすめします。


セルフケアに関して言えば、歯ブラシはこまめに取り替えること、歯周病を緩和する歯磨剤を使用することや、歯間ブラシやデンタルフロスなどのツールを活用するのもいいですね。そして、しつこいようですが定期検診を必ず受けること。また、すでに歯周病になってしまった方も必ず治りますから、あきらめずに頑張りましょう。




おおた歯科クリニック院長
太田 広宣
Profile
1988年:東京歯科大学卒業
1995年:太田歯科医院開設
2006年:おおた歯科クリニック移転開設
▼日本歯周病学会認定 歯周病専門医
▼日本臨床歯周病学会認定医
▼日本歯周病学会 会員
▼中野区歯科医師会 学術担当理事
▼日本インプラント臨床研究会所属
▼歯科臨床スタディーグループ I.E.P.O. 副会長

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